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The other side story of the island

美しい島、角島。

その象徴とも言えるのが2000年に開通した角島大橋。

その橋を渡ると、のどかな漁業の町の風景がありました。

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獲れたばかりのウルメイワシを串に通すおじさん。

塩に漬けて干物にするのは、漁に出られないこれからの季節の保存食だそうです。

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こちらの獲物はサザエ。

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船着場に猫、罪なくらいに似合います。

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イカ漁は夜にするものと思っていましたが、最近では昼間にもするそうです。

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島に橋が通って、島民の方々の生活はやはり便利になったそうです。

これまでは波止場から連絡船に乗る以外に本土へ渡る方法が無かったワケですから、

車で本土に渡れるというのは、渡ってからの利便性も考えると相当だと思います。

何より、これまでは死んでいた急病人が助かるようになったとおじさん。

橋ができるまでは、主に冬の海がシケた風の強い夜間は船も出せない、

しかも、本土からのヘリも飛ばないため、急病人を目の前に手も足も出せず、

「あぁ、この人は死んでしまうんだ」と、そんな状況がよくあったそうです。

橋ができたことで人命が救われるなんて、よそ者の私には想像もできませんでした。

さらに橋が通ったことで変わってしまった暮らしの一面もあるようです。

橋が通るまでは本土への交通手段は船のみ、必然的に波止場で皆と顔を合わせ、

談笑だけでなく、馴染みの顔が集まれば酒盛りと、自然と生まれる地域の絆。

ところが、橋が開通したことで、連絡船はその役目を橋に譲り終える。

それと同時に用の無い波止場には誰も集まらなくなり、その結果、

島民同士が顔を合わす機会がなくなり、徐々にその絆が薄れたと・・・

昔は誰の仕事かまわず、手が空いていれば手伝い合うのが自然だったことが、

時間の経過と共に「自分さえよければいい」と感じるようになったとおっさん。

そこには暮らしが便利になった代償として失われた大切なものがありました。

都会ではありませんが、私も住むマンションの隣人は男なのか女なのかも知りません。

もはや、それが当たり前の街での生活。

こんな島にもそんな感覚があるなんて、夢にも思っていなかっただけに

便利になり過ぎた現代社会の現実を突き付けられた気がしてなりません。

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ヨソから来た私には美しい橋です。

角島に住む人の目にこの橋はどう映っているのか。

島の美しさからは計り知ることのできない現実を聞かされた今回の角島訪問でした。

この橋が開通して失くした大切な何かがあることに寂しさを感じます。

今夜も暗い海の上に架かる橋は島へと延びています。


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